歯周病菌がアルツハイマーの進行を加速させるblog

歯周病菌がアルツハイマーの進行を加速させる

認知症患者は年々増加しており、65歳以上の3人に1人が認知症、

またはその予備軍と言われ,

その中で最も多いのが “アルツハイマー型認知症”で、全体の約7割を占めています。

アルツハイマー型認知症は

脳に “ゴミ” が溜まる病気だと言われています。

ゴミが蓄積した部分は “シミ” のようになり神経細胞が死滅して

脳が委縮してしまうのです。

この“シミ”の正体は アミロイドβ と呼ばれるタンパク質です。

では、このアミロイドβは認知症が発症する何年前から溜まり始めるのでしょうか?

ーーーなんと25年も前から溜まり始めるのです!

仮に70歳で認知症を発症するとすれば、40代半ばからその種は溜まり始めているということになります。

この溜まったゴミにより、脳の神経細胞が 時間とともに減少していき、脳が委縮して記憶障害や判断力の低下、

時間や場所が認識できない、

会話の理解力が低下する  などの症状が現れます。

 

歯周病菌がアルツハイマーの進行を加速させる

では

皆さんはこのアルツハイマー型認知症に歯周病菌が関係していることをご存知ですか?

2019年にはアルツハイマー病患者の脳のシミから 歯周病菌が確認され、歯ぐきから血管を通って脳に菌が侵入することが分かりました。

歯周病菌は血管を通って全身に広がります。

血管内で歯周病菌が増えすぎると、免疫細胞に炎症が起こり、その刺激でアミロイドβが作られ、脳に運ばれるのです。

歯周病菌がアルツハイマーの進行を加速させる

更に、歯周病菌は脳により多くのアミロイドβを運ぶ手助けをするためとても厄介です。

歯の本数についても

『脳が健康な人』の残存歯数は平均14.9本なのに対し、

『認知症疑いあり』と診断された人は平均9.4本という結果になっています。

(全部で28本あった歯が 9.4本!...かなり少ないですね(:_;))

又 脳は 咬むことでも刺激を受けます。

加齢とともに筋力が弱り、咬む力が減っていく上に、歯周病で歯を失っている人は 更に噛む力が弱くなります。

歯周病菌がアルツハイマーの進行を加速させる

・・・と言う事から、

認知症を予防するためには 

『できるだけ口の中を清潔に保つ』 

『自分の歯をできるだけ残す』 

定期的に歯周ポケット内を洗浄することでも リスクが下がると言われています!

定期的な歯科検診や 歯のお掃除が如何に重要かが わかりますね。

歯の健康を保つことは 全身の健康に繋がります!

皆さん!

歯周病を改善して、認知症、糖尿病等の生活習慣病から守るしかありません!

よく「もう先が短いから~」と耳にします。

でも、人生の最後は いつか・・誰もわかりません。

神様のみ知る事です。

だから、やはり、 最後まで 美味しく食事ができて、元気に過ごしたいものです。

私達も一生懸命サポートしますので、一緒に良い人生を過ごせる様 歯周病ケアを頑張ってみませんか?(^_-)-☆

 

 

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