全身の病気に関係する歯周病blog

全身の病気に関係する歯周病

こんにちは、柏原市のなかむら歯科医院、副院長の仲村です。

歯周病は、お口の中だけではなく、全身の病気に関係するということをご存知でしょうか?

最近ではインターネット上でも歯周病の恐ろしさについて述べた記事をよく見ますが、まだまだ歯周病を軽視されている方が多いのも現状だと思います。

そこで今回は歯周病がなぜ、全身の病気に関係するのかをご紹介します。

アメリカの歯周病学会は20年以上も前に「Fross or Die」(フロスするか死ぬか)というスローガンを発表しました。

実は、心臓などの循環器疾患の患者さんは口腔内がボロボロというケースも多く、口の中がボロボロだと、先に歯の治療をするために患部の治療が遅れてしまうということにも繋がります。

さらに、歯周病のケアをおろそかにしていると、心臓病などの手術の経過が悪く、誤嚥性肺炎にもつながる恐れが出てくるのです。

既に歯科医師や医師の間では歯周病は口の中だけでなく全身に関係する病気であるという認識は常識となっています。

この理由をあげると(特に心筋梗塞、脳卒中につながる理由

歯周病による慢性炎症

慢性炎症の影響でサイトカインという物質を誘導し、血液を通して全身に運ばれてしまいます。サイトカインは免疫や炎症に関係するもので血管を作る内皮細胞を変形させ、動脈硬化を引き起こします。

全身に運ばれる歯周病菌

歯周病を引き起こす歯周病原菌が口腔内で繁殖して全身に運ばれます。歯周病菌は血液を固める作用があり、血栓ができてしまいます。
さらに、歯周病菌をやっつけるためのマクロファージという細胞が先述のサイトカインを出してしまうので動脈硬化にも繋がります。

昨今の研究ではこういった動脈硬化以外にも糖尿病やがん、関節リウマチ、アルツハイマーなど様々な病気に関わることが指摘されてきました。

症状がなくても要注意!

歯周病は出血や、歯茎の腫れ、ぐらつき、膿が出る、痛むなどの症状が一般的ですが初期段階では症状に気づきにくいこともあります。

このため、特に歯の症状が出ていない方でも、気づいたら重症になっていたというケースも少なくないのです。

対策としては定期的(できれば3ヶ月に一度)は歯科医院にて受診してお口の中の状態をチェック、必要であれば治療をすることをオススメしております。

皆様のお口の中だけでなく全身の健康を、なかむら歯科医院一同願っております。

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